■概要
輸送力増強のため、2006年度初の増備車として、今回導入にいたった。8両(4両編成×2本)を一気に導入するという自社としては若干太っ腹的なものとなった。この系列は自社初の新機軸を採用しており、両編成(S1・S2編成)のクハ1両については自社初のボルスタレス台車、バランサー付側窓を採用している(2・3番目の写真参照)他、各車両の冷房機の横に強制換気装置を搭載している。
■車体
前面は非貫通仕様で、大きな種別幕に高運転台、4灯前照灯と2灯尾灯といった特徴のある前面となっている。(1番目の写真参照)側面については自社初の2ドア車、塗装は白をベースとしてオレンジの帯が入っている。両編成(S1・S2編成)のクハ1両についてはバランサー付側窓を採用し、他の車両はユニット窓としている。ドアについては長時間停車時の車内保温のため、取っ手がついており、半自動使用時はドアを手であける仕組みになっている。側面幕については上り方のクハを除き、すべての車両に装備されているが、自社初の種別・行先を別表示としている幕を採用し、あらゆる種別・行先の表示に対応している。また各車両に非常用ドアコックが車体側面のまん中に取り付けられている。
■車内
化粧板は側面がクリーム、妻面・乗務員室後ろは木目調となっている。座席については自社初の転換クロスシートを採用しており、モケットは茶色である。トイレは各車両に1箇所設けられている。
■特徴
優等列車にふさわしい車両設計・車内設計となっており、自社の近郊型電車としては初めて全車両に空気バネ台車を採用している。両編成(S1・S2編成)のクハ1両についてはボルスタレス台車となっている。現在連結器はアーノルドカプラーとダミーカプラーとなっているが後日TNカプラーに取り替える予定である。
■運用
今まで優等列車で運用してきた113系F1編成の運用を置き換える形で運用される。ラッシュ時においては2本連結して8両編成で運転することがある。
なお本格的な運転開始は5/29に開始した。
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